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赤ちゃんの保湿剤とトラブル対策

ゆり
こんにちは。
薬剤師で3児の母、ゆりです。

赤ちゃんのお肌はとても敏感で、ちょっとしたことでトラブルを起こしやすいのが特徴。
また、保湿剤のついたおててをなめてしまったり、顔に塗っていておめめに入ってしまったりというアクシデントも起こりがちです。

国内で赤ちゃん用として販売されている保湿剤に関しては、「ベビーローションのボトルをまるごと一本飲んだ」なんて状態で無い限り、慌てなくて大丈夫です。
まずは落ち着いて様子を確認し、しっかり対処していきましょう。

こちらでは、トラブル別に原因や対処法をまとめていますので、困ったときには参考にしてみてください。

赤ちゃんに保湿剤を塗ったときのトラブル

赤くなる&湿疹ができる&かぶれた

時々あるトラブルなのですが、ちょっとビックリしますよね。

原因は?


一番多い原因としては、アレルギーを起こす成分が入っていた場合。
アルコールにかぶれやすい子の場合は、ベビーローションの成分に含まれていることが多いアルコール、エタノールで赤くなってしまうことがあります。

その他、アレルギーまで行かなくてもちょっと刺激の強い成分(保存料、合成香料など)が入っていたときに、お肌が敏感な子の場合は赤くなってしまうことがあります。

案外あるのが「実は原因は保湿剤じゃなかった」というもの。
ちょうど使い始めたタイミングで風邪を引いていて、熱を出して顔が赤くなった…なんてことや、たまたま突発性発疹にかかっていて、湿疹ができていた…なんてことも。
他の病気の原因もちょっとだけ頭に置いておきましょう。

対処方法は?


まずは使用を中止してください。
さらに塗ったベビーローションやクリームのボトルやパッケージを持って、通常の診察時間内に皮膚科を受診しましょう。

ただし、真っ赤になって水ぶくれになってきたり、赤ちゃんが泣き止まないなど症状が激しい場合には、救急で受診してokです。
「これはヤバイ」とママが直感で感じたら救急車でもかまいません。

食べた&なめた&飲んだ

「ベビーローションのボトルに口をつけて飲んでた!」なんてエピソードもあるくらい、とにかく赤ちゃんはなんでも口に入れます。

基本的に、口に入っても危険な成分は含まれていないので安心して大丈夫です。
多少うんちがゆるくなる程度でおさまることがほとんど。

対処方法は?


おててについたものをなめたり、ベビーローションを塗りたての指をしゃぶったくらいなら、おうちで様子をみて大丈夫です。
ごくまれにアレルギーのある子の場合は、症状が出ることがあるので、しばらくは気をつけて様子をみてあげてください。

大量に飲んだ場合、吐いている場合、下痢がひどくて収まらない場合などは小児科を受診してください。
この場合も、原因と思われるボトルやパッケージは必ず持参しましょう。

目に入った

はい、私も何度もやりました。
塗っている最中に動かれて「あ!」なんてことがよくあります。

ちょっと痛いのと異物感があるので、赤ちゃんが泣いてしまうことも。

対処方法は?


清潔でやわらかいガーゼで、目の周りを拭き取ってあげてください。
だいたい赤ちゃんが泣くことで、涙で洗い流されてくるので大丈夫です。

数時間立っても、目が充血していたり、痛がっている、痒がっているなど症状がおさまらない場合は、眼科を受診しましょう。
この場合も、原因と思われるボトルやパッケージは必ず持参してください。

塗りすぎた

なれないうちは、分量の目安がわからないので、塗りすぎてしまうこともよくあります。
だいたいはお肌にしみこんでいくので、そのままで大丈夫。

対処方法は?


しばらくペタペタしますが、そのまま放置しておけばお肌に浸透していきます。
むしろ、普段よりももっちりしっとりなお肌になるかも?

お顔の場合やおててなど、目や口にはいる危険が高い場所は、やわらかいティッシュなどを上からそっと乗せて、おさえるように染み込ませて拭き取ってあげればok。
くれぐれも、お肌をこすらないように気をつけてください。

嫌がる&泣いてしまう

保湿剤を塗られることに慣れていないと、びっくりして泣いてしまうことも。
ママが真剣すぎてちょっと怖い顔になっていたり、緊張感が伝わると赤ちゃんは敏感に反応します。

対処方法は?


ママもニコニコ笑顔で、赤ちゃんに声をかけながらスキンケアしてあげましょう。
手遊びをまぜたり、お歌を歌いながら、優しくマッサージするように全身に塗ってあげるとベストです。
スキンケアの時間=ママと遊ぶ時間だと赤ちゃんが認識すれば、スキンケア大好きになってくれるはず。

保湿剤を塗っている間は裸で待たせることになるので、お部屋が寒すぎることがないように、快適な室温にしておくことも大切。
まだ裸でいることが不安な赤ちゃんの場合は、お腹の上にガーゼやタオルなどを乗せてあげると落ち着くことも。

身体を触られることに不安を感じる赤ちゃんもいるので、その場合はオムツ替えで良く触れている足から始めてあげると、受け入れられやすくなります。

ゴシゴシすり込むのではなく、たっぷりの保湿剤を滑らせるように優しく塗ってあげて下さい。

薬を処方されたときはどうする?

基本的には、お医者さんや薬局の薬剤師さんに「ベビーローションも塗っているんですけれど、どうしたらいいですか?」と聞くのがベストです。

聞き損なってしまった場合は、「ヒルドイド」や「ビーソフテン」などのローションタイプのものが処方された場合は、今まで使っていたベビーローションはしばらくお休みしてok。お薬の方をメインに使いましょう。
「ロコイド」や「リンデロン」などのチューブに入った軟膏の場合は、これまで使っていたベビーローションを塗った後にピンポイントに塗りましょう。

「プロペト」などの軟膏を「全身に」と処方された場合には、ベビーローションはお休みしてプロペトを全身に塗ってあげてください。
(基本的にはベビーローションを塗った後にプロペトでも問題ないのですが、お医者さんに使い方の確認がとれない場合は一緒につかわないほうが無難です)

まとめ

トラブル発生の場合には、まずは慌てないことが大切。

まずは赤ちゃんの様子をよく観察して「緊急性があるかどうか」を見極めます。
緊急性がある場合は、大至急病院へ。
それほどでもない場合は、おうちで様子をみましょう。

 

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