薬剤師で3児の母、ゆりです。
一本常備しておくと、赤ちゃんのスキンケアに大活躍してくれるベビーオイル。
お耳やお鼻のお掃除、脂漏性湿疹でカサカサになってしまったカサブタをふやかしたり、乾燥しているところにポイント使いしたり。
スキンケアとは離れてしまいますが、便秘になってしまった赤ちゃんに綿棒浣腸するときにも活躍。
赤ちゃんのお肌の上にうす~く膜を張って、外からの刺激から守り、水分の蒸発を防いでくれます。
ベビーマッサージの際にも、摩擦が少なくなるので、オイルをつけてマッサージするのがオススメです。
とはいっても、とにかく種類が色々あるオイル。
一体何を使えば良いのかわからない!という方向けに、選び方とオススメのベビーオイルをご紹介します。
ベビーオイルの選び方
オイルの選び方は用途によって様々。
共通してチェックしておきたいポイントは以下の通りです。
- 安全、安心なもの
- 用途に合っているもの
- 赤ちゃんの体質に合うもの
- 塗りやすいもの
以下に詳しく解説していきますね。
安全、安心なもの
基本的に、赤ちゃん向けとして日本国内で販売されているものは、ある一定の安全基準はクリアしていると考えて大丈夫です。
安心・安全というと「=オーガニック」と言われることも多いのですが、オーガニックであっても赤ちゃんによってはアレルギーを引き起こしてしまうことがあったり、オーガニックでなくてもしっかりした検査を受けている安全なものもあります。
単純にオーガニックか否かではなく、きちんとママが精査して選ぶことが大切。
オーガニックのものを選ぶ場合には「エコサート」などの認証を受けているものだと安心です。
石油由来のオイルは良くないとして避ける方も多いのですが、石油も化石から出来ていると考えれば、もともとは天然のものです。
植物オイルに比べると有効成分は含まれていないのですが、逆にアレルギーを起こす成分も含まれていないと考えることもできます。
石油系だからNGではなく、用途によってじっくり選びたいところですね。
用途に合っているもの
ベビーマッサージをするために用意するオイルであれば、リラックス効果を考えると植物性のオーガニックなオイルが最適。
お耳やお鼻の掃除に時々使うなら、石油系のベビーオイルのほうが酸化しにくくて使いやすいことも。
カサカサの保湿に使うのなら、植物成分が含まれたシアバターやホホバオイルなどがオススメです。
用途によって使い分けてもいいですし、ほんのちょっとしか使わないのであれば、食用のエクストラバージンオリーブオイルで済ませてしまうことも不可能ではありません。
においも大切な要素です。
赤ちゃんの体質に合うもの
また、赤ちゃんのお肌は、季節、湿度、月齢などで大きく揺らぎます。
少し前までは脂ギッシュだったのに突然カサカサになったり、それまでちょうどよかった保湿剤なのに、突然プツプツが出始めたり。
大人の場合のように1種類をずっとリピートするものだとは考えずに、お肌の状況によって保湿剤をチェンジして行ってください。
塗りやすいもの
寝返りやハイハイが始まると、赤ちゃんはスキンケア中に大脱走を始めます。
パパっと手早く塗るためには、塗りやすさも大切。
オイルはどうしても、ローションやクリームに比べると使い勝手は良くないものが多いのですが、ポンプで取り出せたり、伸びが良いものだとスムーズに使用することが出来ます。
ベビーオイルの使い方&塗り方
保湿剤として使う
保湿剤として使うときには、入浴後などのお肌が清潔になったタイミングで、全身にうすく伸ばしていきます。
ママの手のひらにとって両手で少し温めてから塗ると、塗りやすくてGOOD。
オイルなので多少ベタベタしますが、しばらくするとお肌に吸い込まれて気にならなくなります。
保湿にオススメのオイル
詳しい保湿剤の塗り方はこちらを参考にしてください。 保湿剤は正しく塗ってあげることで、より赤ちゃんのお肌をスベスベに近づけてあげることが出来ます。
赤ちゃんの保湿剤の正しい塗り方とは
せっかく塗るなら、できるだけ効果をアップさせたいですよね。
塗るタイミングから、塗り方のポイントまでまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんの耳、鼻ケアに使う
綿棒の綿の部分にオイルを染み込ませて、軽く耳の中や鼻の中を拭います。
このときに決して穴の奥まで入れず、手前(入り口)の部分をさっと拭うだけでOK。
耳の穴の中を掃除するというよりは、外に出ている耳のシワの細かい部分や耳の裏を掃除する感じ。
穴の部分は本当に入り口だけにしましょう。
赤ちゃんの鼓膜はすぐ手前にあるので、ちょっとしたことで傷ついてしまう危険があります。
耳垢をとるには、耳鼻科に行ってください。
奥まで綿棒を入れてしまうと、ケガの原因になるばかりでなく、奥に耳垢を押し込んでしまうことになります。
耳垢をとるためだけに耳鼻科を受診しても、もちろん大丈夫ですよ(保険適用です)。
耳鼻ケアにオススメのオイル
赤ちゃんが便秘のとき
一つの方法は綿棒浣腸。
この時に使うのは、細いベビー用綿棒ではなく大人用の(普通の)綿棒です。
ちょっとした刺激で、すぐにうんちが出てくることがあるので、必ずお尻の下にはオムツを敷いてください。
新聞紙や広告などをオムツの下に広げておくと、大爆発の際にも安心です。
タイミングは、授乳や離乳食をたべたあと30分以内が最適。
腸が活発に動くタイミングなので、浣腸の効果がでやすくなります。
綿棒浣腸のやり方
- 赤ちゃんを仰向けにして、足を広げさせます。
M字に足を開いた状態がベスト。 - 綿棒の先端にオイルをたっぷり染み込ませます。
- 先端の膨らんだ部分がすっぽり入るくらい、お尻の穴の中へそっと差し込みます。
(このタイミングですぐに効果がでることもあるので、心の準備はしておきましょう) - 大きく円を描くように、綿棒を動かして肛門を刺激します。
ポイントは、しっかり腸壁に刺激が届くくらい大きく円を描くこと。
ただし力を入れすぎると、腸を傷つけてしまうので危険です。
「やさしく大きくゆっくり」を意識してすすめましょう。
綿棒浣腸はクセになってしまうのでは?と心配されることもあるのですが、これは全くの迷信。
むしろ便秘でお腹が苦しい方が悪影響なので、うんちがうまく出せないこの場合は、毎日やっても大丈夫。
排便リズムをつけてあげるほうが、便秘の解消につながります。
赤ちゃんが大きくなってお腹に筋肉がついていけば、自然と排便できるようになっていくのでご心配なく。
綿棒浣腸にオススメのオイル
オススメの植物系ベビーオイル
ベビーオイルは、原材料、剤形などが様々なのでランキングではなく、オススメ品をピックアップしています。
こちらに掲載しているものなら、どれも安心してオススメできますので、赤ちゃんに合うものを選んであげてください。
植物成分が含まれる植物性オイルは、保湿&スキンケアにぴったり。
とくにベビーマッサージには、植物性オイルを使用するのが基本です。
ただし、オイルによってはアレルギーの原因になることがあるので、必ずパッチテストを行ってから全身に使用しましょう。
ウェリナ ベビーマッサージオイル
ウェリナ ベビーマッサージオイル
厳選ブレンドされた無農薬の植物性オイルで、赤ちゃんにも安心して使えます。
安全性 | 用途 | 使いやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
無農薬オーガニック認証オイル | ベビーマッサージ スキンケアに最適 |
ワンタッチキャップ | 100ml/3,000円 (税抜・単品購入) |
配合されているのは無農薬のオーガニック認証済みオイル。
生まれたての赤ちゃんに天然植物の癒やし成分を優しく届けてくれるマッサージオイルです。
ベビーマッサージはもちろん、赤ちゃんの全身の保湿ケア、ママのボディケアにもぴったり。
優しい植物成分が、お肌をしっとりに保ちます。
<全成分>
ククイナッツ油・ヤシ油(ヴァージンココナッツオイル)・マカデミアナッツ油・アルガニアスピノサ核油・マンダリンオレンジ果皮油
ママバターフェイス&ボディクリーム
ママバター フェイス&ボディクリーム
100%ピュアなシアバターを使用しているので、敏感肌、乾燥肌、アレルギーのある子でも安心して使えます。
安全性 | 保湿力 | 使いやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
100%ピュアシアバター | シアバターの保湿力+皮膚を保護 | 固形のものが体温でとろける | 60g/1,900円 (税抜・単品購入) |
ピュアシアバターのみで作られているので、用途が広く、一つ持っていれば家族全員のスキンケアがOK。
ママの妊娠線ケアにも使えます。
余分な成分が入っていないうえ、アレルギーテスト済みなので、アレルギーがあって使える保湿剤がない…という子にも安心して使えます。
<全成分>
シアバター100%
☑皮膚科医による皮膚刺激性テスト済*
☑アレルギーテスト済*
* 全ての方に肌トラブル・アレルギーが起こらないということではありません。
ママバターフェイス&ボディオイル
ママバター フェイス&ボディオイル
すっと肌になじんでベタつかず、柔らかく潤う肌に仕上げます。
安全性 | 用途 | 使いやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
植物成分100%のシンプル処方 | ベビーマッサージ スキンケアに最適 |
ボトルタイプ | 80ml/1,700円 (税抜・単品購入) |
シアオイル20%に、ホホバオイル、オリーブオイルと、酸化防止のために天然ビタミンEを配合しただけの、とてもシンプルな処方。
植物成分が、乾燥が気になるあらゆるパーツをしっとりしたお肌に仕上げます。
ベビーマッサージ、スキンケアはもちろん、ママのフェイス、ヘア、ボディケアにもピッタリです。
もちろん、マタニティケアにもオススメ。
<全成分>
オリーブ油、シア脂油、ホホバ種子油、トコフェロール
ヴェレダ カレンドラ ベビーオイル
ヴェレダ カレンドラ ベビーオイル
安全性 | 用途 | 使いやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
オーガニック配合率95% | ベビーマッサージ スキンケアに最適 |
ワンタッチキャップ サラサラのつけ心地 |
100ml/3,000円 (税抜・単品購入) |
ベビーマッサージはもちろん、赤ちゃんから大人まで全身に使えるスキンケアオイル。
妊婦ママの妊娠線ケアにも使えます。
優しい香りと、オイルなのにベタつかない使用感が人気です。
<全成分>
ゴマ油、アーモンド油、トウキンセンカ花エキス、カミツレ花エキス、香料
ホホバオイル
生活の木 ホホバ(ゴールデン)
安全性 | 用途 | 使いやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
ホホバオイル100% | ベビーマッサージ スキンケアに最適 |
ボトルそのまま | 110ml/2,592円 (税抜・単品購入) |
アロマテラピーのベースオイルにも使われるホホバオイル。
アロマオイルでも定番ブランドの生活の木から発売されているので、安心です。
ボトルは使いやすくは作られていないので、瓶を傾けて手のひらに出すか、スポイトのようなものがあると使いやすくなります。
ベビーマッサージでも一番定番のオイルなので、新生児から安心して使えます。
ママのヘアオイル、ネイルオイル、ボディオイルにしてもOKですし、もちろんアロマにも使えて万能なオイルです。
<全成分>
ホホバオイル
オススメのミネラル系ベビーオイル
ミネラル系のベビーオイルは、お肌にトラブルを抱えた赤ちゃんにも比較的安心して使えます。
おむつかぶれ、よだれかぶれなどのお肌の保護にも最適。
耳、鼻、おへその掃除などのパーツケアにも使いやすいのが、ミネラル系オイルです。
ジョンソン ベビーオイル
ジョンソン ベビーオイル
安全性 | 用途 | 使いやすさ | 価格 |
---|---|---|---|
長年定番として愛されてきたベビーオイル | パーツケアから、綿棒浣腸まで。 | ポンプタイプ | 300ml/569円 (税込・単品購入) |
ベビーオイルといえばコレ、といっても過言ではない「ザ・ベビーオイル」。
さらっとしてベタつかず、使いやすいのが特徴です。
ジョンソン ベビーオイルの魅力はなんといっても、価格のやすさ。
赤ちゃんのパーツケア、全身の保湿ケアはもちろん、ママのヘアケア、ヘッドマッサージ、ネイルケアからクレンジングまで様々な用途に使えます。
<全成分>
ミネラルオイル、酢酸トコフェロール